「毎月の携帯料金が予想以上に高い」「20GB、30GBじゃ容量が足りない」――そんな方に朗報です。
この記事では、大容量50GB+通話かけ放題を月額2,178円という破格の価格で提供する日本通信のプランを、シンプルに比較・解説します。実際の使い心地や失敗しないプラン選びまで、実体験に基づいて詳しくご紹介します。
本記事では日本通信の魅力から、プランの紹介と、実際に利用してみた体験談をまとめます。
- 携帯料金をグッと抑えた人
- 毎月使うデータ量が多くて困っている人
- 格安SIMで後悔したくない人
日本通信について

「日本通信なんか聞いたことない」という人もいるでしょうが、実はすごい会社なんです。
日本通信とは、日本通信株式会社が運営する通信事業のブランドで、同社は他にも金融サービス向けのモバイル通信プラットフォームの開発をおこなうFPoS事業などもおこなっていますが、おそらく日本通信が主力事業だと思います。
日本通信はNTTドコモの回線を利用した格安SIMで、3G・4G・LTE・5Gを利用できます。またeSIMにも対応しています。
ちなみに…日本通信株式会社の創設者である三田さんが、日本で初めて格安SIMを作りました。これを機に現在のUQmobileやY!mobileなどが生まれました。当時のキャリア名は「b-mobile S」という名前で、現在では日本通信のサービスの一部のブランド名になっています。
プランの紹介

日本通信のプランは非常に分かりやすいです。
合理的シングル 290プラン | 合理的 みんなのプラン | 合理的 50GBプラン | ネットだけ! プラン | |
概要 | 電話かけ放題オプションと組み合わせて、通話専用スマホの運用にピッタリ。 | 最も使いやすいデータ容量と無料通話がセットで、破格の安さが売り。 | 20GBでは全然足りない。外でもガンガンYouTube見たい人向け。 | 電話は一切しない。データ容量しか使わない人向け。 |
月額料金 | 290円 | 1,390円 | 2,178円 | 1,200円 |
データ容量 | 1GB | 20GB | 50GB | 20GB |
無料通話 | なし | 通話5分間かけ放題 or 月70分通話 | 通話5分間かけ放題 or 月70分通話 | なし |
追加できる通話オプション | ・通話5分間かけ放題(+390円) ・月70分通話 (+390円) ・通話かけ放題 (+1,600円) | ・通話かけ放題 (+1,600円) | ・通話かけ放題 (+1,200円) | なし |
追加データ | 1GBあたり220円 | 1GBあたり220円 | 1GBあたり220円 | 20GBあたり1,200円 |
- 通話5分間かけ放題とは、どういうことですか?
-
1回の電話が5分以内であれば、何回電話しても無料です。しかし1回の電話が5分を超える場合は30秒ごとに11円かかります。
- 月70分通話とは、どういうことですか?
-
1ヶ月の総通話時間が70分以内であれば無料です。例えば、最初に10分の通話をした場合はその月は残り60分までしか通話ができません。1ヶ月の総通話時間が70分を超える場合は30秒ごとに11円かかります。
あまり電話をしない人であれば「月70分通話」がオススメ。
- 5Gの利用には追加料金がかかるの?
-
いいえ、全プラン無料で5Gが利用可能です。
「合理的シンプル290プラン」がオススメの人
- データ通信しません。外出先でYouTubeとか調べ物とかほとんどしない人。でもたまに調べたりするかな?くらいの人。
- 電話番号が欲しいだけ…という人。
- データ通信しないけど、家の固定電話代わりとか、仕事用の電話として使いたい人。
「合理的みんなのプラン」がオススメの人
- 外出先でたまにYouTube見たり、音楽聞いたり、調べ物とかする人。
- 月にどれくらいの通信容量を使うか分からない人。
多くの人はこのプランがオススメ。
MM総研の2024年の調査によると、スマホを使っている人の月間データ通信量の平均は約11GBです。外出先でYouTubeを何十時間も見たり、ゲームをめちゃくちゃするような人ではない限り、20GBで十分足ります。
もし不安なら月額料金にプラス788円で「合理的50GBプラン」にアップグレードでき、データ容量が50GBまで増えます。
しかも、日本通信はプランの切り替えがスマホから30秒ほどでできますので、とりあえず「合理的みんなのプラン」を契約して、データ容量が少ないと感じたら「合理的50GBプラン」に変更することもできます。もちろんプランの変更にかかる手数料は0円です。
もし月末にデータ容量を使い切ってしまっても、1GBあたり220円で追加することができます。しかし24GB(プランの20GB+追加の4GB)を利用する場合は、2,270円(月額基本料1,390円+追加のデータ料880円)かかるので、この時点で「合理的50GBプラン」のほうが安くなります。なので24GB以上使うかが判断の基準ですね。
- 23GB以下で足りる人:「合理的みんなのプラン」
- 24GB以上必要な人:「合理的50GBプラン」
「合理的50GBプラン」がオススメの人
- 外出先でたくさんYouTubeを見たり、ゲームをプレイする人。
- テザリングでパソコンなどを使用する人。
先ほど紹介した「合理的みんなのプラン」のデータ容量20GBでは足りない人向けです。
最初にこの「合理的50GBプラン」を契約したが、あまりデータ容量を使わないことが判明した場合も、途中から「合理的みんなのプラン」にダウングレードすることもできます。その際もプランの変更にかかる手数料は0円です。
もし月末にデータ容量を使い切ってしまい、低速通信を強いられてしまった場合には1GBあたり220円で追加することができます。
「ネットだけ! プラン」がオススメの人
- 電話を全くしない人。
このプランは「合理的みんなのプラン」から無料通話を除いた、完全データ通信専用のプランです。
通話5分間かけ放題・月70分通話を選ぶこともできず、通話かけ放題オプションを追加することもできません。月20GBのデータ通信ができるだけです。
さらに1ヶ月のデータの使用量が1GB以下の場合は月額料金が119円になります。これは病気などで家にいる時間が長い月がある場合には良い機能ですが、段階式のプランとしては過去最高に段差が大きいです。1GB以下なら119円、でも1GBを超えたら20GBまで1,200円。
もし月末にデータ容量を使い切ってしまい、低速通信を強いられてしまった場合には20GBあたり1,200円で追加することができますが、追加した場合は1ヶ月40GB使えて月額2,400円になってしまいます。こうなると「合理的50GBプラン」のほうがお得です。なので原則20GBを使い切らない人におすすめです。
契約方法と初期費用など…
日本通信は日割り計算がないので開始日から1ヶ月分の料金がかかります。つまり月の始まり(1日)が最もお得で、逆に月末(30日など)だと損をします。なので、できる限り月の始まり日に契約しましょう。
- 本人確認書類:マイナンバーカードや免許証など
- 契約者本人のクレジットカード:デビッドカードでも良い
- メールアドレス
- ※乗り換えの人はMNP予約番号:乗り換える前のキャリアで発行が必要(ネットで即可能)
マイナンバーカードをお持ちの方で、スマホがNFCリーダー搭載の場合は「日本通信アプリ」でマイナンバーカードを読み取るだけで、瞬時に本人確認が完了します。
その他の方も「日本通信アプリ」またはwebから申し込みできます。
※自身のスマホがNFCリーダーを搭載しているかを確認するには、読み取り対応端末[PDF]より確認できます。
申し込み後、不備がなければ通常3日前後でSIMカードを出荷します。
eSIMの場合は申し込み完了から最短で1時間、最長でも1日で開通します。
SIMカード・eSIMに関わらず初期手数料として3,300円かかります。
しかし中古スマホのお店やAmazonなどのECサイトで日本通信の「スターターパック」を購入することで、この初期手数料が免除されます。スターターパックの販売店についてはこちらを参照。Aamazonではセール時1,900円で販売されており、Amazon Prime会員であれば送料もかからないので非常にお得です。
SIMカードの場合は、SIMピンもしくはゼムクリップをスマホのSIMスロットの穴に刺してSIMトレーを取り出して、SIMカードを入れ替えてから…。eSIMの場合は開通してから…。
ネットワーク設定をおこないます。
単にスマホにSIMカードを刺しただけ、eSIMを設定しただけ、ではネットにアクセスできません。
なのでスマホの設定アプリからインターネットに接続するためにネットワーク設定が必要です。
ネットワークの設定方法について、日本通信の公式サイトで非常に分かりやすく解説されているの、そちらをご確認ください。
スマホを再起動して、Wi-FiをOFFにした状態でインターネットを利用できるようになったら、これで設定完了です。
通信品質を検証

格安SIMで最も気になるのは、通信速度ですよね。
12時前後の昼食時や18時頃から夜にかけてスマホを利用する方が増加して、通信速度が遅くなる傾向があります。特に格安SIMはその兆候が顕著に現れますが、日本通信はどうなのでしょうか?
通信速度の測定にはSpeedtestというアプリを使用しました。
測定をおこなったのは土曜日ですが、土曜日の通信の混雑具合は平日と遜色ないほどらしいです。
昼12時の通信速度はダウンロードが20Mbpsあるため、YouTubeなどの視聴においては全く問題ありませんが、アップロードが2.16Mbpsと遅いため、FPSゲームなどにおいてはプレイがカクつく瞬間もあると思います。また、夜21時の通信速度も同様でダウンロードは十分ですが、ダウンロード速度がやや遅いので、ゲームをプレイする方はストレスを感じるかもしれません。
夜20時~24時は「ネットのゴールデンタイム」と呼ばれていますが、必要最低限の速度は出ていると思います。夜は家でWi-Fiを使う方には全く関係ない話ですが…。
ちなみにその他の時間は平均してダウンロードが30Mbps、アップロードが10Mbpsくらいです。私が見た限りの最速はダウンロード48Mbps、アップロード25Mbpsです。たしか昼15時頃だったと思います。
土曜日の昼12時に計測した結果

土曜日の夜21時に計測した結果

ちなみに日本通信は、通信品質・各種費用・サービスメニュー・手続き・サポート対応において、J.D. パワーが発表した2024年の携帯電話サービス顧客満足度のMVNO(格安SIM)部門で1位を獲得しております。
結論:FPSゲームなどのゲームをプレイすること以外であれば全く問題なく使える!!
標準の通話アプリが使用できる
格安SIMの場合、専用の通話アプリから電話した場合のみ通話料金が0円で、スマホに標準でインストールされている電話アプリを使用すると追加料金がかかる…ということがあります。特に楽天モバイルの場合は、専用の通話アプリが必要なうえ、正しく設定していないと着信が来ても電話に出れないことがあります。
しかし、日本通信の場合は標準の通話アプリが使用できるため、専用の通話アプリによるトラブルや使いづらさを感じることが一切ありません。個人的には非常に魅力的だと思います。
スマホとセット購入ができない
多くのキャリアでは、回線の契約とセットでスマホを少し安く購入することができますが、日本通信はスマホの販売をおこなっていません。
なので、あらかじめスマホを準備しておく必要があります。
すでにスマホを所有していて別のキャリアを利用している方であれば、乗り換えるだけで済みますが、これから新たにスマホを購入して回線も契約する方であれば、スマホは別のところで購入して、日本通信では回線だけを契約することになりますので、少し手間がかかります。
またSIMカードは挿れただけでは使用できず、スマホの設定アプリからプロファイル・APNの設定が必要です。詳しいやり方については日本通信の公式サイトで非常に丁寧で分かりやすく解説されていますので、そちらを参考にしてください。ネットワーク設定方法はこちら。
まとめ
日本通信はコスパに優れた格安SIMである。ただし夜21時前後では通信速度(特にアップロード速度)が著しく低下するためゲームなどには不向きであるが、それ以外の時間帯は快適に使用でき、ゲームを全くしない方であれば十分な速度を誇る(利用地域による)。
またプランの変更が容易で、スマホ標準の通話アプリの使用も可能で、マイナンバーカードとNFC対応スマホがあればお申し込みも瞬時に可能。
ここまで読んでいかがでしたでしょうか。個人的には非常に良い格安SIMだと思います。通信速度は格安SIMなだけあって大手キャリアに見劣りしますが、その他の点に関しては安くて使いやすいキャリアだと思いますので、毎月の携帯代を削減したい…という方にはオススメです。