「街なかで素敵な建物を見つけて撮りたいけど、周りの人の目が気になってしまう…」
「静かなカフェで料理を撮りたいのに、『パシャッ!』と響く音が少し恥ずかしい…」
こんな風に感じたことはありませんか?
ご安心ください。この記事を最後まで読めば、あなたのその悩みは完全に解決します。
簡単な設定変更から、設定項目がない機種でも確実にシャッター音を無音化できる「裏ワザ」まで、誰でも実践できる方法を徹底解説。あなたはもう、周りを気にすることなく、撮りたい瞬間を自由に撮影できるようになります。
この記事で紹介する方法は、筆者が実際に「Xiaomi Mi11 Lite 5G」と「Xiaomi 13T」を使用してすべての手順を試し、シャッター音が完全に消えることを確認済みです。
本記事では、まずシャッター音が鳴る理由を簡単に解説し、その後「地域設定を変更する簡単な方法」と「Engineer Modeを使った確実な裏ワザ」の2つを、豊富なスクリーンショットを交えながら紹介します。
- Xiaomiスマホでシャッター音が鳴る理由
- 地域設定を変更してシャッター音を消す簡単な方法
- 設定項目がない機種でもシャッター音を無音化する裏ワザ
- 安全にシャッター音だけを消すための注意点
なぜXiaomiスマホのシャッター音は鳴る?知っておきたい基礎知識

結論から言うと、日本国内で販売されている多くのスマートフォンでシャッター音が鳴るのは、主に盗撮などの迷惑行為を防止するためです。
実は「法律」でシャッター音を義務付ける明確な規定があるわけではありません。 しかし、過去に携帯電話のカメラ機能を使った盗撮が社会問題化したことを受け、総務省などの要請に基づき、通信キャリアやメーカーが自主的に実装した業界のガイドライン(自主規制)なのです。
Xiaomiも、日本市場向けのモデルについてはこの慣例に従い、標準ではシャッター音が消せない仕様になっています。 これはXiaomiに限った話ではなく、例えば日本で購入したiPhoneなども、マナーモードに設定してもカメラのシャッター音は鳴るようになっています。
つまり、シャッター音は私たちのプライバシーを守るための「お守り」のような機能と言えます。
とはいえ、もちろん盗撮目的でなくても、導入文で触れたように「静かな場所で気兼ねなく撮影したい」という正当な理由があるのも事実です。
次の章からは、いよいよそのシャッター音を消すための具体的な方法を見ていきましょう。
【簡単】まずは試したい!地域設定でXiaomiのシャッター音を消す方法

Xiaomiのシャッター音を消す最も簡単な方法は、スマホの「地域」設定を日本以外に変更することです。
これは、シャッター音が日本市場向けの仕様であるため、地域設定を変えることでこの制限が解除され、シャッター音をオフにする設定項目が出現する場合があるからです。
地域設定の変更は、基本的にスマホの動作に大きな影響はありませんが、ごく一部のアプリの表示や時刻の自動設定などに影響する可能性がゼロではありません。シャッター音の設定が終わったら、地域を「日本」に戻しておくことをおすすめします。
手順は以下の通りです。
手順1:「設定」から地域を「日本」以外に変更する
- ホーム画面などから「設定」アプリを開きます。
- 下にスクロールし「追加設定」をタップします。
- 「地域」をタップし、現在「日本」に設定されているものを「アメリカ合衆国」など日本以外の国に変更します。

手順2:カメラアプリの設定で「シャッター音」をオフにする
- 地域設定を変更したら、標準の「カメラ」アプリを起動します。
- 右上のメニューボタン(三本線や歯車のアイコン)から「設定」をタップします。
- カメラ設定の項目の中に「シャッター音」というトグルスイッチが表示されているはずです。これをオフに切り替えます。
- これで設定は完了です。試しに撮影してみて、シャッター音が消えていることを確認してください。設定が完了したら、先ほどの手順で地域を「日本」に戻しても、シャッター音がオフの状態は維持される場合が多いです。

もし「シャッター音」の項目がなければ…
機種やOSのバージョンによっては、地域設定を変更しても「シャッター音」の項目が表示されない場合があります。
実際に筆者が試したところ、「Mi 11 Lite 5G」ではこの方法でシャッター音を消すことができましたが、比較的新しいモデルである「Xiaomi 13T」では、地域を変更しても設定項目は出現しませんでした。

新しい機種ほど、簡単には消せないように対策されているのかもしれませんね…。
このように、お使いの機種で設定項目が見つからない場合は、残念ながらこの方法ではシャッター音を消せません。
しかし、ご安心ください。次の章で解説する「裏ワザ」を使えば、Xiaomi 13Tのような新しい機種でも確実にシャッター音を消すことができます。
【裏技】設定項目がなくてもOK!Engineer Modeでシャッター音を確実に消す方法


先ほどの地域設定でシャッター音を消せなかった方、お待たせしました。 ここでは「Engineer Mode」という開発者向けの特殊な機能を使って、シャッター音の音量そのものを強制的にゼロにする、より強力な方法を解説します。
この方法は、カメラアプリの設定に項目が表示されない機種で絶大な効果を発揮します。私の「Xiaomi 13T」でも、この方法で完全に無音化することに成功しました。
「Engineer Mode」は、スマホの根幹に関わる設定項目も含まれています。この記事で紹介する項目以外は、絶対に触らないでください。手順通りに操作すれば安全ですが、自己責任での実行をお願いいたします。
【準備】「開発者向けオプション」を有効にする
まず、Engineer Modeの一部機能を利用するために、一度だけ「開発者向けオプション」を有効にする必要があります。
- ホーム画面などから「設定」アプリを開き「デバイス情報」をタップします。
- 「デバイス情報」の中にある「OSバージョン」の項目を「開発者向けオプションが有効になりました」という表示が出るまで7回ほど連続でタップします。


これで準備は完了です。
手順1:「Engineer Mode」を起動する
次に、標準の「電話」アプリを使ってEngineer Modeを起動します。
- 「電話」アプリを開き、下部のメニューから「キーパッド」をタップします。
- キーパッドに、以下のコードをコピー&ペーストするか、手で入力してください。最後の「#」を入力した瞬間に、自動的にEngineer Modeが起動します。
*#*#3646633#*#*


手順2:「Audio Playback」の設定でスピーカーのシャッター音を消す
ここからが音量を変更する本番の作業です。落ち着いて、一つずつ設定していきましょう。
- Engineer Modeが起動したら、左右にスワイプして「Hardware Testing」タブに移動します。
- 項目の中から「Audio」→「Volume」→「Audio Playback」の順にタップします。
- 「Audio Playback」画面で、上から2番目の「system」と表示されている部分をタップし、一覧から「Enforced_Audible」を選択します。
- 次に、上から3番目の「BT A2DP」と表示されている部分をタップし、一覧から「Speaker」を選択します。
- 一番下にある「Index 15:」の右側の数値を「0」に変更します。
- 数値の変更後、すぐ右隣にある「Set」ボタンをタップして設定を保存します。
※「Index 15:」の値がシャッター音の音量を示しており、最大255まで設定できます。









「開発者向け」と聞くと難しそうですが、操作自体はタップと数字の入力だけなので、意外と簡単ですよね!
手順3:「HEARING_AID」の設定でイヤホン接続時のシャッター音を消す
上記の手順でスマホ本体スピーカーからのシャッター音は消えましたが、このままだとイヤホン接続時に音が鳴ってしまう場合があります。念のため、こちらの設定も行いましょう。
- 先ほどの画面(「Enforced_Audible」が選択されている状態)で、上から3番目の「Speaker」と表示されている部分をタップし、一覧から「HEARING_AID」を選択します。
- 一番下にある「Index 15:」の右側の数値を、こちらも「0」に変更します。
- 最後に「Set」ボタンをタップして保存します。
※「Index 15:」の値がシャッター音の音量を示しており、最大255まで設定できます。


以上で、すべての設定は完了です! スマホ本体からも、イヤホン接続時も、完全にシャッター音が消えているはずです。カメラアプリを起動して、その静けさを体験してみてください。
Xiaomiのシャッター音に関するよくある質問 (FAQ)


最後に、Xiaomiスマホのシャッター音を消すことに関する、よくある質問にお答えします。
- この方法でシャッター音を消すのは違法になりますか?
-
結論から言うと、違法ではありません。
日本のスマートフォンでシャッター音が鳴るのは、法律で定められているわけではなく、盗撮防止を目的とした業界の「自主規制」によるものです。そのため、シャッター音を消す行為自体が罪に問われることはありません。
ただし、言うまでもありませんが、無音化したカメラを使い盗撮などの迷惑行為を行えば、各都道府県の迷惑防止条例違反となり、処罰の対象となります。あくまでマナーを守った個人利用の範囲に留め、絶対に悪用しないでください。
- シャッター音以外の音に影響はありますか?
-
いいえ、基本的に影響はありません。
【簡単な方法】である地域設定の変更は、念のため設定後に「日本」に戻しておけば、他の機能への影響は考えにくいです。
【裏技】で解説したEngineer Modeでの設定は、シャッター音(Enforced_Audible)の音量ピンポイントで調整するものです。筆者がXiaomi 13Tで試した限りでは、着信音やメディアの音量など、他のシステム音に一切影響はありませんでした。
- 設定を元に戻すことはできますか?
-
はい、いつでも元に戻せます。
【簡単な方法】の場合:カメラ設定に「シャッター音」の項目が残っていれば、再度オンに切り替えるだけです。項目が消えてしまった場合は、地域設定を一度「日本」に戻せば、シャッター音が鳴るようになります。
【裏技】の場合:解説した手順と同じ方法で「Audio Playback」の画面を開き、「Index 15:」の値を「0」から元の数値に近いと思われる「160」などのゼロ以外の数値に変更し、「Set」をタップすれば、再びシャッター音が鳴るようになります。
まとめ:Xiaomiのシャッター音を消して快適な撮影を楽しもう
本記事では、Xiaomiスマートフォンのカメラシャッター音を消すための具体的な方法について、詳しく解説しました。
【本記事のポイント】
- 日本のスマホでシャッター音が鳴るのは、盗撮防止を目的とした業界の自主規制のため。
- 簡単な方法は「地域設定」の変更だが、Mi 11 Lite 5Gのように成功する機種と、Xiaomi 13Tのように対策されている機種がある。
- 設定項目がない機種でも「Engineer Mode」を使えば確実にシャッター音を音量ゼロに設定できる。
- どの方法も違法ではなく、正しく手順を踏めば安全に実行可能である。
色々解説しましたが、最も重要なことは「お使いのXiaomiスマホの機種に合わせて、適切な方法を選べば誰でも確実にシャッター音は消せる」ということです。
街なかでのスナップ撮影や、静かなレストランでの一枚に、シャッター音が気になってためらっていたあなた。 もう心配はいりません。この記事で紹介した方法を使えば、これからは周りの人を気にすることなく、あなたが「撮りたい」と感じた最高の瞬間を自由に切り取ることができます。
ぜひ、静かになったカメラで、快適なスマホ撮影を楽しんでください。
今後も、このようなスマホをさらに便利にする小技や設定方法を発信していきますので、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。